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印象をよくする敬語とは?

印象をよくする敬語とは?②

せっかく敬語を使っているのにかえって印象が良くなくなってしまう。それを避けるためのポイントについてお伝えしています。

持って回った言い回しとしてよく取り上げられるのが「させていただきます」です。これが口癖になっている人がいます。先日、すべての文章に「させていただきます」という表現を使用しているケースを見ました。例えば、「こちら資料を使わせていただきまして、特徴のほうを説明させていただきます」。こんな感じです。

「させていただきます」。この表現を使用するには、二つの条件を満たす必要があることをご存じでしょうか?

一つ目は、「話し手側にとって恩恵がある」。二つ目は、「許可を得る」です。
そもそも相手の許しがあってすることを、「させてもらう」といいます。それを丁寧に言うと「させていただきます」です。「させていただく」はかなりへりくだるニュアンスの表現ですので、自分にとって恩恵があるときに使用します。

例えば、訪問先の会社のコピー機を使わせてもらいたい時、「こちらのコピー機を使わせていただけますか?」と尋ねる。こんなケースです。「コピー機を使うことができる」という自分にとっての恩恵と、「使用の許可を得る」この二つの条件を満たしています。

相手の許しのいらないことに「させていただく」を繰り返すと、耳につきます。
自分の行為は「します」「いたします」という言い方で十分です。

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