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私と英語①

の英語との出会いは小学6年生の時。母の勧めで、近所の自宅開業型個人英語教室に軽い気持ちで行きました。先生はロングヘアが印象的な美人で、とても発音が綺麗でした。

セットテープできちんとネイティブ発音も聞かせてくれただけでなく、スライドすると音が出てくるトーキングカードなど、これまで見たこともなかった舶来物の教材もありました。今から考えると、1980年代初頭の東京の郊外で最先端の英語教室に行けたラッキーな環境だったのかもしれません。

自身は宿題を忘れるなど褒められた生徒ではありませんでしたが、英語の音に魅せられ、中学に入ったら英語の授業が楽しみだなという気持ちになりました。
しかし、通い始めて半年ほど、先生が出産のためお休みすることに。「良かったら、中学入学後また戻ってきてね」と言われた記憶があります。

なみに、その時先生のお腹に入っていたお嬢さん、弁護士として活躍中とは母から聞いていたのですが、先日試しにお名前を検索して驚きました。東大法学部、ニューヨーク大大学院を経て、日本とニューヨーク州の法曹資格を持つ国際的な弁護士になられていたではありませんか!お腹の中で私と一緒に英語のトーキングカードを聞いていたかもしれない生まれる前の赤ちゃんが、こんなに立派になっていただなんて。私がまさに教室に通っていた年が「生まれ年」としてプロフィールに書いてあったのを見て、なんだか胸が熱くなりました。
中学入学後はNHKのラジオ講座の熱心なリスナーになったため、結局先生の元には戻りませんでした。後年、そのNHKで働くことになるなんて知るべくもありません。

国の言葉をカセットテープで聞いてからおよそ35年後。英語教材を主に出版するコスモピア社の英検参考書のCDで、私が日本語音声を担当しました。これは、NHKの先輩アナウンサーから紹介された仕事でしたが、なんだか不思議なめぐりあわせを感じます。

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