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大阪・関西万博にて

50代以降の人生の転換期をより豊かにするには、「撤退」より「拡げる」意識を

今回取り上げた記事

50歳は転換期「戦い方」を変えて挑戦を成功させるコツは?山口周

人生を4つのステージでとらえる 「定年」という境界線をなくすグラデーションのつくり方

今回取り上げるのは「50歳は転換期『戦い方』を変えて挑戦を成功させるコツは?山口周」です。

著作家の山口周さんによると、知識・スキル・経験といった人的資本と、信用・評判・ネットワークといった社会資本を築くべきとされるのはおおむね40代まで。そこからステージが変わり、ある意味「撤退戦」の意識を持つべき50歳前後はライフビジョンや優先順位の転換が必要で、残念ながらこの時期をうまく乗り越えられず、心身を壊してしまう人もいるとのことです。

私自身、アナウンサーとして入局したNHKの職員として17年を経た後も、NHK財団の専門委員という立場でゆるやかに古巣とつながっていますが、NHKの同期の多くが管理職となり組織での「撤退」の時期が見えてきている中、彼らと会うとやがて来る冬への備えが大きなテーマになってくるのをひしひしと感じています。と同時に3年前に英語コーチというパラレルキャリアを開始した私に対して、かつての仲間から予想以上にこの挑戦に対する興味を持たれているのも実感しています。英語コーチ業は50代に入って主要な仕事が突然なくなったことにより、経験も自信もゼロの中で始めたものだったのですが、「ピンチはチャンス」という言葉は本当で、思わぬ出会いと世界が広がる最高の選択となりました。

人生転換期の50代に対して、書籍『人生の経営戦略』の著者、山口周さんによると「とにかく打席に立ち続けること」が最善策だと説いています。朗報ともいえることに、「過去の経験や学習によって蓄積された知識やスキルを活用する知的能力」と言われる「結晶性知能」は、人生後半に高まるそうです。

私自身、来年には一人娘が家を出ていく可能性が非常に高く、空の巣症候群予備軍とも言えるのですが、「それまで築いてきた人的資本と社会資本を足がかりにして、本業以外のさまざまな領域にポートフォリオを広げていけば、70代以降も人生は豊かになる」との山口さんのコメントに最大級のエールをもらった気持ちでいます。人生後半「拡げる」意識で過ごしていきたいという思いを新たにしています。

大阪・関西万博にて

大阪・関西万博にて、外国パビリオンレセプションのバイリンガルアナウンスの仕事もしています。

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