
理想的な老後の生活さらには終活のお手本を、シニアのインフルエンサーに学ぶ
今回取り上げるのは「月10万一人暮らし、Xフォロワー21万人・・・91歳母に学んだこと」です。
長らく「見る専」のX(旧ツイッター)で、私もフォロワーの一人となっていた大崎博子さんが、今年7月91歳で他界されました。78歳でパソコン教室に通い、旧ツイッターを始めたという大崎さん。何気ない日常を旧ツイッター上で10年以上続けた発信が幅広い支持を集め、フォロワー数は21万人越え。シニアのインフルエンサーと言える存在でした。
私が特に印象に残ったのは、丁寧に手作りされた日々の食事の写真や、趣味の太極拳などで老後の生活を楽しむ姿です。「年をとるのが怖くなくなった」や「勇気をもらえる」といったコメントが多く寄せられていたようです。
娘の夕湖さんによると、大崎さんは、「エンディング関係」というファイルの存在をきちんと知らせていたとともに、相続に必要な戸籍謄本のコピーや葬儀会社の見積もりに加え、納骨堂の予約やその支払いまですべて済ませていたとのこと。「あっぱれ」の一言です。
大崎さんには及びませんが、今年8月に他界した父も、遺品のパソコンの中に、様々なプラットフォームで使用していたユーザーネームとパスワードの一覧表を遺していました。しかしながら、本人が使っていた携帯電話をすぐに解約してしまったのが仇となり、携帯に送られてくるパスコードを入力する必要がある「二段階認証」を突破できず、結局コールセンターに電話をかけざるをえなかったという手痛い失敗もしています。
現在都内郊外の一軒家には、80代の母が一人暮らしをしています。妹も私も都心部でワーキングマザーをしているため、いずれ実家を畳む日がくることでしょう。父の逝去をうけて、様々な手続きには時間はもちろん、エネルギーをかける必要があるものだと身をもって経験しました。
まだ母には元気で生活してほしいところではありますが、「実家の終活」なる雑誌を読むなどして、いつかに備えた情報を得ています。